accrefsというサイトをご存知でしょうか。先日公開されたばかりの、ウェブアクセシビリティ関連リソースのリンク集です。サイトはA11YJというSlackチームのメンバーを中心とした有志によって運営されています。このプロジェクトにはスタンダードデザインユニットの安田祐平がコントリビューターのひとりとして参加していることもあり、ここで紹介したいと思います。

サイトに掲載されているリソースは、2010年以降に日本語で書かれたものが中心です。そもそもアクセシビリティとは何かという基礎的なものから、企業の取り組み、障害当事者の声、各種ガイドラインの解説やチェックツール、実装上のテクニックなど、内容は多岐にわたります。掲載しているリンクは200以上で、おそらく日本語圏では最大規模ではないでしょうか。

安田はサイトの実装全般を担当していて、とくにサイト自体のアクセシビリティを高めることに注力したのことです。たとえばマークアップはCSSが無効の環境でも利用ができるよう意識し、WAI-ARIAも積極的に利用しつつ可能な限り高いマシンリーダビリティを実現しています。またテキストのサイズを小さくしたりコントラストを下げたりすることをなるべく避け、そのかわり要素間のスペーシングを工夫して情報のヒエラルキーを表現しています。

accrefsプロジェクトでは掲載するリソースの提案を広く募っているほか、サイトやプロジェクト自体についての要望も歓迎しているとのことです。受け付け窓口として先述のSlackチームやGitHubリポジトリのほか、Googleフォームも用意されています。興味のある方はぜひ参加してみてください。