ケーススタディ
フジテレビュー!!
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フジテレビが新しく立ち上げたウェブメディア「フジテレビュー!!」のプロジェクトに参加しました。「フジテレビュー!!」は、「そのハナシには、つづきがある」というタグラインのもと、オンエアだけでは伝えきれないテレビの裏側やオリジナルの取材記事などを提供する、総合エンターテインメントメディアです。シフトブレインのチームはスタンダードデザインユニットの鈴木丈とマルコ・ソラッツィのほか、デザイナーの及川と羅、プランナー浦川、プロジェクトマネジャー大竹、というメンバーです。
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UIデザインにおいてクライアントから何より強く求められたのは「明快さ」でした。あらゆるデザインは、ユーザーが操作に迷ったり読み間違えたりすることのないように、という視点で決定をくだしています。とくにカラーとタイポグラフィについては何度も繰り返し議論を重ねました。カラーはプライマリカラーとしてネイビーブルー、セカンダリカラーとしてターコイズを配し、ビビッドであると同時に可読性の高いUIを目指しています。フォントは当初、ややクセのある丸ゴシック体などを提案していたのですが、クライアントを交えて検討した結果、個性的であることよりもユーザーが違和感なく読めることを重視し、現在ウェブで広く普及している源ノ角ゴシックを採用しました。
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開発はアジャイルで進められました。WordPressのプロフェッショナル集団であるHuman Madeを中心に、フジテレビ、タロスカイ、シフトブレインで開発チームを編成。オンラインのスタンダップミーティングを毎日実施し、タスクに検討を加え優先順位をつけ、イテレーションごとに成果を上げる、というフローを積み重ねていきました。この規模でのアジャイル開発は私たちチームにとって初めてで、多くの学びを得ることができました。
フジテレビとのプロジェクトは、FNN.jpプライムオンラインに続き2度目です。今回のシフトブレインのメンバーのほとんどは、前回から引き続きプロジェクトに携わっています。豊富で高品質な情報ソースを持ち、強い熱意を持って発信するフジテレビのメディアは、現れては消えていく数多のメディアとは一線を画すものであり、今回も作り手として大きなやりがいの感じられるプロジェクトでした。